年頭ご挨拶 

 

 

 

 新年おめでとうございます

 

発酵の食と私

日本各地・世界各国にその土地と風土、文化に根ざした発酵食があります。

発酵の代表格である高加水パンをメインにしたカフェでパンに合う発酵材料として、

甘酒・塩麹・自家製ヨーグルトを当初から使っています。

ヨーグルトや甘酒を常食するようになって腸内環境は劇的に改善しました。

今では使う発酵調味料の種類も増えました。

「発酵の食レッスン」やカフェで発酵調味料を使った料理やおやつをご紹介しています。

 

 

昭和の大女優・高峰秀子さんの随筆が好きです。夫である映画監督松山善三さんはひどい偏食でした。

中でも味噌か醤油味がダメ(うろ覚えで出典が確認できませんでしたが…)という下りを読んだ時、

日本の味ともいうべき調味料が苦手という人がいることにとても驚いたことを覚えています。

 

このエピソードが印象に残っているのは、私も偏食だからです。

「偏食の私は食の仕事はできない」という自分の中のブレインロックがあったことは、

それがとけた時に実感したものです。おかげで今があります。

 

高峰さんの随筆に綴られたふたりの様子はユーモアに溢れています。

無理に苦手なものは食べなくてもいい、好みが違ってもいい、

わがままも言いたい放題、好きなように楽しんで作っています。

「無理はしない、食は自由でいい」と思えるようになりました。

 

新しい年が健やかで心躍る一年となりますよう願っています。

 

 

2025年正月

 

 

 

 11〜12月レッスン

 

 

 

新年おめでとうございます

 

おやつとわたし

 

おやつでいくつか忘れられない味があります。

冬のおそらく小二くらい、石油ストーブの上で食パンを焼きバターを塗ったもの、

パンは「おやつ」でした。

 

少し墨色になった表面にバターの香ばしい香り…

あのトーストが今のパン作りの原点かもしれません。

 

また中学生になり、

ホットケーキを鉄のフライパンを使って初めて作り、

付属の甘いシロップで食べた味。

また帰省した時に、

家政科に通う妹がフライパンで作ってくれたバームクーヘンやキャラメル。

いずれも忘れ難いおやつです。

 

社会人となりシフォンケーキを焼きたくて、

思い切って購入した21センチの型は35年後の今も現役で活躍しています。

 

おやつにはそれぞれの思いやドラマが内包しているように思います。

小川糸さんの小説『ライオンのおやつ』では人生の最後に食べたいおやつの物語が語られています。

 

日和やのだいどころのおやつは、

甘麹や塩麹など麹調味料使用、素材に気を配って作っています。

 

お腹がすいたら気兼ねなく食べて、ちょっと満足できる、

そんなおやつになればと願っています。

 

高加水パンとともに麹のおやつのおいしさをお伝えしたい、

一緒に作り食する楽しみをご一緒できればと思います。

 

新年が和やかな年となりますよう願っています。

 

 

2024年正月

 

 

IMG_1504.jpeg

 

 

新年おめでとうございます

 

高加水パンとワタシ 

 

十日町に暮らすようになってお気に入りのパンやさんが見つからず、

自分で作るようになりました。

知人に教わり天然酵母のパンを5年ほど焼いていました。

 

その後、色々な本を参考に色々なパンを焼くようになりましたが、

7年前に『パンの世界』という本で高加水パンを知り、

専門書から見よう見まねで作り、そのおいしさに衝撃を受けました。

 

口溶けと歯切れの良さ!このパンだ‼︎

 

1年ほど試作を重ね自分なりの高加水パンを作れるようになりましたが、

まさかお店をやることになるとは。

 

原点となっている高加水パン、

気に入ったものがない場合は自分で作ってみる、

を繰り返していた20年です。

 

高加水パンのおいしさをお伝えしたい、

一緒に作り食する楽しみを持っていただきたい……

 

販売会やレッスンでお目にかかる時を楽しみにしています。

2023年が幸多き年となりますよう願っています。

 

 

2023年正月